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 デザイン・スタンス
建築という単語から何をイメージしますか?

難しい、堅苦しい、そんなイメージではありませんか?

建築界というお堅い世界があるからかも知れませんね。

建築とは…!


なんて大上段に構えて設計思想を論じる気はさらさらありません。

思想がないのではなく、デザイン、コストが最重要と考えますので、
それに至る思考過程を論じる意味は大して重要視しないと言うことです。
 
例えば洋服を購入するのにデザイン思想を考えますか?
きっと直感的にデザインを選んでいる人が大多数でしょう。

それに価格。

私は建築も同一線上にあると思います。
形、金額の大小の差はありますが、そこに価値を見いだし、選定する行為そのものに変わりはありません。
 
建築のデザインを左右する条件は多くあります、敷地条件、法的条件、建設資金、機能的要求等々。
 
経験的に一番大きな条件は
クライアントの好みだと思います。

私が打ち放しが好きだからと勧めても、クライアントが嫌いなら採用は出来ません。
設計者とクライアントの打合せの課程で多くの事項が取捨選択され、形になっていきます。その中からデザインが生まれます。

クライアント無くして建築は成立しません。

デザインの大きな鍵を握っているのがクライアントです。

クライアントと設計者の協同作業の結果が、形となったものが建築だと考えています。

 
建築家と芸術家の大きな違いがそこにあります。

芸術家は自己の価値観、美意識を具現化します。建築家はクライアントという他人の価値観、美意識を
自己のデザイン能力で具現化すると言えるのではないかと思います。

だから、
我々はまずクライアントありきなのです。

クライアントの要望を叶えるための最良(
prime)の解を模索し、提案する。それがプライム・デザインのスタンスです。


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